「コミュ力あげるにはみっともないこともしなければ」
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」ねえ。
このさ、「コミュ力」という言葉が極めて軽薄で、
それが単に「生涯の伴侶を得るための手練手管」みたいなことなら、
別に一切人を選ばずお見合いするだけでも、
伴侶を得ることが目的なら可能なわけよ。
確かに恋愛相手を見つけることも、少子化時代には大事かもしれないけど、
今の社会で恋愛に結びつくのは「妥協する能力」みたいに思えてならない。
好きになれる異性自体がそうそういないし、
その上相思相愛ってなると難易度高いし。
しかも、恋愛は「しなくても死なない」類の、
生きるために必須とまではいえない人間関係だし、
それよりもはるかに自分の生死がかかっているのは、
「職場で周囲とうまくやっていく能力」ではないのかと。
んでね、現在の仕事が好きな人は、
そこそこ自信もって充実感感じながら過ごせると思うので、
人間関係がさほど恵まれていなくても深刻に気にならないかもしれない。
問題はそうではない類の人間で、
仕事も面白くない、周囲と話しても面白くない、
と感じてしまうタイプの人間なんだよ、それ私なんだけど。
前にも書いてるけど、音楽好きで、
音楽スクールに行ってるときは、先生とマンツーマンだし、
話しても楽しいし演奏も楽しい。
たださ、私は音楽で食えないわけだし、
というか、音楽に「関わる」仕事についたとしても、
それも妥協の連続の上、競争の世界だからほんとギスギスしてるよね。
クリエイティブ系もほんとそう。
周囲は全部ライバルみたいな。
結局、自分で音楽を制作したり演奏したりすることにしか、
本当の面白さや楽しさってないと思うよ。
で、そういう人間が、
さして興味のない会社で興味のない仕事をやるとき、
(食うためだから背に腹は代えられない)
いったいどう周囲と話を合わせたらいいか皆目わからない。
スクールで先生と話す政治の話やら、映画の話、
笑える話なんかを、職場で突然周囲に振れるわけがない。
言っても多分ポカーン、だし。。
なんか感性が違うように思う。
ごくまれに話の合う人がいる職場もなくはないけど、ごくまれだし、
下手に話が合う人がいると、周囲が嫉妬し始めたりして面倒くさい。
私が知りたいのは、そういう場で切り抜けるためのノウハウであって、
少々乱暴だけど、私は「一切プライベートのことを話さない」とか、
「決して一緒にご飯を食べない」とかで乗り切っているんだけど、
それが良い方法だとは思えない。
コミュ力ってさ、いなかで育った私にとっては、
「自分より気の強い人間に支配されそうなときどう逃げるか」とか、
「有利な条件をもらうために相手を丸め込む方法」とか、
逃げの方法や詐欺師みたいな振る舞い方であって、
これがもっと安心して暮らせる地域や社会なら、
私はもっと前向きというか、明るいことが言えるのかもしれない。
まあ、ほとんどの場面は我慢とかやり過ごしってことですかね。。。
辛い。。