前に、宮台さんが言ってたかな、
「寂しいときに恋愛はしないほうがいい」みたいなこと。
そんなこと言ったって寂しいから人といたいんだろ、とは思うけれど、
要は、満たされていない状態で何かを求めると、
飢えているからなんでもいいという感じの選び方になってしまい、
つまらないものでもなんでもいいから口に入れたくなるみたいなことよね。
そういうことに気づいていない人は多いのかな、自分も含めて。
お金がそこそこあるとお金に関心が向かない、とかも前によく聞いてて、
結局、お金のことばかり言うというのは、手元にないからなのよね。
だから執着して、関心が向かってしまう。
それは恋愛でもそうで、自分がそういった性愛とかに満たされていないと、
必要以上に執着してしまうけど、執着すると手に入らない、とかも言うし。
飢えていると、きちんとした判断がなかなか難しくなる。
なので、精神的に安定しているときに恋愛したほうがいいということなのでしょう。
なんでそういうことを言うかといえば、
最近、音声チャットができるアプリを使うようになり、
話し相手を探そうと思えばそこそこ探せるし、話もできるんだけど、
その実、話が合うわけでもなく、ろくな話も出てこないので、
人と話すのがだいぶ苦痛になっているわけよ。
これってさ、スマホ以前の、まだネットがPCでしかできなかった頃に、
すでに私はそうなっていたんです。
ブログとか一応書こうと思えば書けるし、交流もできるだろうけど、
どうせロクな話にならないことがだいたいわかっているので、
誰とも話す気になれない、みたいな。
むしろ携帯捨てたいとかいっつも言ってた。
携帯捨てて固定電話だけにしたいとか。
スマホは、いろんな決済とかに使うから、固定電話とはまた違った用途が出てきて、
それは便利だから手放せないけど、
人と関わるためのツールとしては相変わらずダメで、
音声チャットが厳しいのであれば、VRチャットなんかももうダメかもしれない。
発信している人間に中身がないのであれば、
どんなに交流しても無駄としか思えないので。
はてながつまらない、みたいなエントリーがあったけど、
私も同感です。
何故楽しめるのか全くわからない記事が多い。
新しいものが正義で、以前のものより良いということも別にないので、
私はもう過去のものを振り返るだけでいいや。
音楽もそうだけど、YOASOBIとかさ、一瞬で飽きない?
どんだけ「私はうまいでしょ」という歌を聴かされてもさ。。
自分が若いときに聴いてたのは「ヘタウマ」で、
歌唱力とかはある程度でいいから、曲の中身とかサウンドとか、
その人の考え方とかを聴いて、そこに共感してつながっていたから。
技術がどれだけ高いかの競い合いになるのなら、全部ボカロでいいと思うよ。
機械が歌うほうが確実にピッチとかも合うのだから。
人が歌う意味ってそこじゃないでしょ。
なんかわからないけど惹かれるとか、心を揺さぶられるとか、
よくわからないけどいいと思うものなんだよ。
だから私は「関ジャム」とかも好きじゃないのよ。
語られても困るんです。
しかもよくわかんない、どれだけ音楽に貢献してるかわかんないメンツが出てきて、
偉そうに語ってて、もう1秒ですら見たくない。
音楽は語るもんじゃないんですよ。聴くもんなの。
で、そういうのはテレビじゃなくて雑誌とかの紙媒体で、
本人の話とかなら聞きたい。
要はね、「自分はあなたたちより上ですよ、特権階級ですよ、才能もありますよ」
みたいなものなんてさ、別にそんなに見たくないんだよ。
そういうのは、聴くほうが勝手に言うのはいいんだけど、
基本的に寄り添ってくれないものはもうキツイ。
若い時からそういうのしか聴いてきてないからね。
大上段に上から偉そうに言うような人は嫌われてたし、
大抵のミュージシャンは孤独な人の味方だった。
今はさ、どれだけ難しいことができるかが大事で、
それをどれだけ上手くカラオケで歌えるかが大事で、
そういうのをそつなくやれる人こそが偉いの。
そんなさ、「私はすごいです、偉いです」ってのを、四六時中見せつけられて、
褒めろと言われて、楽しい人なんかいるの?
昔はもっと、一緒になって楽しめたり、寄り添ってくれたりする音楽が多かった。
もう今はキツい。
古いものを聞いてたほうがマシ。
疲れる。。