法事は結局行くことにしたわけだけど。。。
最近私の周囲の、音楽関係の人らはけっこう騒がしくて、
まぁ、自分が関わっている人が活躍することは嬉しくもある。
私は世代のせいか、音楽は「レコード(音源)で聴くもの」
というのが当然となっており、
なんていうか、隣の兄ちゃんのヘタクソロックとかはどうも苦手だった。
学校にいるヤンキーのバンドには全くテンションが上がらないとか。
要は「非日常感」がないと入り込めないのかもね。
で、まぁスクールの講師なんかは当然技術的には上手いわけで、
とはいえ、端的に言えば「売れている」という人はほぼいない。
もともとはバンドでブレイク、という夢を掲げながら、
30代40代でもくすぶってます、みたいな人も少なくはない。
でもね、尊敬する先生とかで、別に一切売れていなくても、
尊敬に値する人は過去にいるし、
いまだにその人のことは尊敬していて、そういう特別枠というか、
人徳というのもあるから、全部が同じにはくくれない。
それにしても、そうやって、
「上手いのだけど売れることができない」というタイプの人らの、
「スケール感の小ささ」みたいなものは、否定できないんですよ。
「あー、やっぱそういう細かいことが明暗を分けんのかな」とか思わなくもない。
歌はクソ上手いんだけど、書いている歌詞がクソつまんない人知ってるし、
MCも致命的に面白くない。
けど、海外に住んでいるとか、
ブログとかに垣間見える「ちょいちょい自慢」の感じは、
やっぱ「運のうちの7割は人柄」というのに納得してしまうというか、
「あざとさがない」というのはものすごく大事なんだなと。
そこのところがぴんと来ないと「多くの人にウケる」ということが難しいし、
そこのところがぴんと来るにはある種の感性が必要なのかもしれない。
んで、当然のことながら「ムラ社会根性」に染まり切ってる人にはその感性は育ちにくい。
私はほんと絶望的に才能はないし、演奏も全く上達しないんだけど、
下手に技術だけあって、生まれつき歌上手くて器用、とかで、
それで全く売れない、その世界で成功しないってのも、
それはそれで絶望しそうな気がするんだよね。
私がバンドにのめり込むきっかけになったバンドは、
正直上手いわけではなかったし、譜面読めない、音楽理論も知らん、
みたいな感じだった。
技術とか才能よりも「センス一発」「アイデア勝負」みたいな、
特別なものを持っていなくても音楽やれる、みたいな人らだったから、
それは正直助かってると思う、というよりも、
はじめっから特別な人だったら「自分とは違う」と思うだけで惹かれなかったと思うしさ。
まぁ私にとっては十分特別な人なんだけど。
でも、特に音楽のことわからないけど、
アイデア勝負で面白いもの作って売れている、というのは、
抜きんでて歌や演奏がうまくなくても音楽できるし、人を楽しませられる、
という自由さがあったし、
昔はそういうクリエイティブな感じはもっと音楽に感じられてた気がする。
それが今や、見た目もテクニックも勝ち組でないとダメ、
みたいな空気に席巻されていて、息苦しい。
んでシャレも通じなくてただただかっこよくてスマートなだけとか。
そんなんばっかり見てて楽しいのかなあ?と思うけどね。
ある意味、「上手いけど売れない人達」というのは、
反面教師になるので助かる部分もあるんですよ。
冷たいようだけど、知り合いってだけでCD買ったりしないしさ。
で、何が原因で人は「つまらない」と思うのか、
そういうのを教えてもらえるのでなんか助かるというか。。。
まぁ、単に自分が面白いものが何なのかっていうとこでしかないんだけど、
最近の「上手いだけで面白くない」みたいなのは、
どうもついていけない。。。
「友達だから」「仲良いから」とか、
そういうもんを一切排したところで「いい」と思えるものでないと、
やっぱ本物じゃないと思う。
だから、単にかっこいいとかじゃなくて、
「東京で売れている」というのは、ある種の信頼が生まれるというか。
ちゃんと音楽の魅力で人気があると思えるから。
それも最近は変わってきたけどね。。。