うーん、速水さんが特に好きってわけでもないんですが。。
私も「家族ゲーム」はなんか好きなんだよね。
あの映画はすごく変で、その変さしか語られなくて、
インパクトみたいなことしかないんだけど、
あの映画を見ていると、東京の寒々した感じを受け取ってしまう。
狭い校庭、受験戦争、マンションの住環境のひどさ、
ひそひそとしか話さない人々、
葬式をどこで出すかわからないと泣くマンション住人(戸川純)、等々。
私は、住んだことはあっても元々東京の人間ではないので、
もちろんあれが全てではないと思う。
私が住んだ東京は「都下」だったし、いかにもの都会ではなかったし。
けど、やっぱ都市の異常さみたいなものはあの映画のテーマではあると思う。
そういうのが個人的には好きで、東京自体も好きだけど、
まともではない面があるというのもわかる気がするし。
慣れちゃうと人の多さも普通になるんだけど、
用もないのにわざわざ街に行こうとは思わないしね。
私も速水さんと同じで、ムラ社会が心底肌に合わなくて、
都会に逃げたタイプなので、
安直に絆だのコミュニティだのと言うのは好きになれない。
若いときのあの、「年寄りをうまく扱える子こそ良い子で、いい嫁になる」
みたいな周りの価値観に虫酸が走る思いだったし。
基本的にいなかでは年寄りが一番偉いんだよね。
でもそんなことをしていたら封建社会は一向に進歩しない。
まぁ、そういった知性はゼロ年代以降は滅亡したんでしょうね。
ポエム居酒屋だの絆ブームだのが普通に受け入れられてるみたいだし。。
東京を描いた映画としては割と好き。
まぁあれも異常ですけどね(汗)