diary

自分の考えをまとめ記録しているブログなので、批判ブコメの類はご遠慮ください。削除します。

バズる難しさ

natalie.mu

この前この記事読んだんだけどさ。

これを読んで、物事が「バズる」ことの重要性と難しさについて考えてしまった。

 

吉田豪が褒めている渋谷系アーティスト(特にブーム終焉後)は、

聴いたことはないけど確かにいいんだろうなと思う。

だけど今から探してまで聴こうとはあまり思えないでしょ。

東京出身でずーっと実家とかで、あまりにも暇ですることがない、

みたいな環境なら、

ああいうものを探して回ることも楽かもしれない。レコ屋もたくさんあるし。

でも大抵の大人にはそんな余力も時間も普通はないんだよね。

 

渋谷系が流行った頃の勢いはやっぱりすごかったし、

その頃の勢いで聴けたもの、買ったCDはけっこうあったわけ。

でも後追いのアーティストをのちのちまで追えるほどの執念はないし、

それどころか、しばらくはトラウマで聴けない時期すらあった。

フリッパーズは早々に解散するし、

その後、田島貴男渋谷系と呼ばれることに嫌悪感を出してたし、

なんとなく、貼られたレッテルからみんな逃れようとするじゃない?

昨今のV系みたいに、自分から「V系なんで」とか言うような開き直った狡猾さは、

当時の人々にはなかったわけよ。

LUNA SEAラルクも同様にV系といったレッテル貼りを嫌悪してた)

 

まぁ、渋谷系が「どうしてバズったか」といえば、

こぞって当時のライターとか評論家が彼らを持ち上げ、評価したからだと思うけど、

こういうのってコントロールするのは難しいと思うよ。

かといって、どんなにいい曲を作ろうが、才能があろうが、

バズっていない時期に渋谷系っぽい曲を出してもやっぱ売れないし、

評価もされない。

中田ヤスタカCAPSULEでもろ渋谷系という曲を出してるけど、

それ知ってる人ほぼいないよね。

Perfumeやきゃりーのプロデューサーとしか知られてない。

そのくらい、時期を外すと全くと言っていいほど話題にもならず、

ほとんど無視されるということ。

 

逆に言えば、バズっているときにさえ出していれば、

大した力はなくても注目されたりするし、

のちのちの音楽シーンにまで多大な影響を及ぼすわけよ。

だってさ、ああいうカルチャーって感覚で聴くものでしょ。

吉田豪みたいに細かく分析したりして聴く人はほぼいない。

なので空気がそうなっているときにやるとか、

時流に乗るのはもう欠かせないといってもいいくらいで、

そのことが運命を決定づけるほど大きな出来事になる。

 

ただ、あのブームはとにかくファッション的でもあって、

渋谷系の人らがテレビとか出て再評価されてるのを見ても、

無駄に老いが目立つ気がしたり、

正直「もう今は見たくない」ものでもあったりする。

年取ってから知った人の老いは気にならないけど、

20歳とかそのくらいでブレイクした人の30年後は、

あまり見たくないものです。

さんまさんのようにずーっとメディアに出続けているならまだしも。

オザケンは特に、ソロになってから出した「LIFE」以降は全くといっていいほど聴けないもん。

ちょっと前まで邦楽アーティストのほとんどをおちょくっておいて、

突然フリルつきのブラウス着て「子猫ちゃん」とか言われても、

フリッパーズを知ってる者からしたらポカーンでした。

犬は吠えるがキャラバンは進む」の路線で行ってほしかった。

なので年がいってからのオザケンも見たいものではないし、

カジ君もあんまりまじまじとは見たくない。

年齢的にはがっつりおじさんだしね。。。

 

YouTuberなんかもさ、

再生数稼いだり登録者増やすのは大変だし、

何がウケるかとかも正直わからないと思うよ。

けど無駄にしょうもない視聴者がついてブレイクするよりも、

登録者が10万人以下程度でマイペースにやっていくのが理想的な気がする。

とりあえずさ、どれほどよいものだと言われても、

流行らなければどうにもならず、

逆にしょうもないものでも、流行りさえすれば人は注目するということ。

カルチャーでの流行りものはあんまり好きじゃないけど、

それでも知ってもらうためにはある程度の勢いは必要ですよね。

私には、吉田豪ほどの熱量がもうない。。。

ギターを習ったりしてるせいなのかな。

聴くことと演奏することはまるで違う作業だから。

演奏というか、楽譜見るのって数学に近いからほんと疲れる。。。