それにしても、V系を特集した番組で、
けっこう隔世の感があるのは、
もう「V系」という括りが蔑称ではなくなってきているということ。
あの番組(関ジャム)見た一番の感想はそれなのかもしれない。
「何故あの特集にラルクが入ってないんだ?」との違和感は、
その証明かもしれない。
TETSUがそのカテゴライズを嫌がった、ということに、
少なからず蔑称であったということが表れているんだけど、
実際には、ああいうバンドのコピーとかもめちゃくちゃ難しい。
まぁ、蔑まれたせいで音楽超がんばった、という面もあるのかもしれない。
あと、全体的に音楽界のレベルが下がったので、
V系けっこうすごい、という感じになってきたというか。
私が音楽にはまったきっかけも、
王道ではなくかなりの異端バンドだったし、
もともと差別される側だから、V系への嫌悪はそこまでないんですよ。
オシャレ系の人は毛嫌いするけどね。
今も、V系はけっこう突拍子もない感じのバンドが多いし、
マリスミゼルとかも、最初はコミックバンドみたいに見えたけど(汗)
まぁ、のちのちガクトやhydeが普通に憧れられる存在のようになったせいで、
だいぶイメージは改善されたのかもしれない。
キリショーもトークがうまいしね。
「単なるやべーやつじゃないんだ」みたいな。
まぁバンドだから、売れるために人と違うことをやろうとして、
ああいう路線に行く人もいるだろうし、
いろいろ闇抱えてて必然的にそっちに行く人もいるだろうし、
結局、面白いバンドが多いのは確か。
まあ本当を言えば、もっとカルチャーとしてレベルが上がってほしいし、
単に面白い以上の力を持ってほしいとも思うけど。
80年代のインディーズとか、あの頃のパンクは、
ほんっとに頭いい人が多いんだけど、あれは何なんだろう。
初期のブルーハーツとか、ほんとすごい。
もう二度とああいう時代は来ないのかもしれない。
要は売れるとか売れないとか関係ないし、
本当に大事なことを考えてやってた世代だよね。
本当のカルチャーの役割はそれだと思うんだけどね。。