diary

自分の考えをまとめ記録しているブログなので、批判ブコメの類はご遠慮ください。削除します。

んー。

トリーバーチさんのダイアリーが話題になってるけど、

まぁまぁの田舎で育った自分から見ると、

田舎の絶望感というのはモノが買えないこととはまたちょっと違うのよね。

 

何故なら、私が若い頃でさえ、

オリーブ等の雑誌で東京の最先端のファッション情報はあったし、

買いたいブランドの服がセブンイレブンの通販で買えたりしたし

(一時期、そのようなサービスがセブンにあった。スラーピーも売ってた頃)

意外とそういった熱は満たされるんですよ。

時々ライブで東京に行って、ついでにブランドのショップのぞいたりもしてたし。

物や情報ということにはそこまで不自由はしていなかった。

細かく言えば東京人と同じではないにせよ。

 

私が一番田舎でうっとうしかったのは、

自分の感情を自分の感情として味わい、

悲しかったり苦しかったり悩んだりすることについて、

きちんと向き合わせてくれず、

少しでも暗い顔をしていると「うつではないか」などと詮索し、

「元気ないよ!」「暗いよ!」などとカジュアルにいじってくる、

あの雑な感性だよね。

 

あいつらさ、起きてる間ずーっと他人としゃべってんのよ。

よくネタがあるなと感心するけど、

それでもまだ、家庭内等であれば理解もできる。

でも職場でも同じような感じなの。

公の場だよ。

私は今いる地方都市の人間どもを「全く働かない」とディスってるけど、

そりゃそうだよ。

一日中他人としゃべってたら仕事するモードにならないし、

ものを考えないし、

仕事が進んでいるわけもない。

なんか知らんけど、常に最優先は「周囲の顔色」みたいな感じで、

周りの人の機嫌を損ねないよう、全エネルギーを使ってるわけよ。

 

私は思春期以降、割と精神状態が不安定で、

音楽でもけっこう切ない曲を聴いたり、サブカルチャーも暗めのものに接してたり、

思い悩むことも多かったけど、

そういう人間が、そういう感情のまま放っておいてもらえる雰囲気が、

いなかにはどこにもない。

家族からまで、なんか知らんけど「暗いやつ」とのレッテルを貼られ、

集団から排除されていく。

 

トリーバーチさんが、

「東京では、何をしても誰からも何も言われないで済む」

みたいなこと書いてたけど、

そういう精神の自由さは、

何物にも代えがたい自由だよね。

気分がすぐれないときにふらっと渋谷とか新宿とか行って雑貨とか見てると、

だんだん楽しくなったり、落ち着いてきたりする。

一人暮らしならとことん落ち込んだりすることもできる。

田舎ではそうはいかない。

黙っているだけで心配される。

クッソうざい。

 

田舎の人間って、

「常に和やかな雰囲気でいなくてはいけない」という病気だと思うんだよね。

和やかさを保つためにはけっこうコストがかかるんだよ。

どんだけ自分の生活がきつかろうが、

友だちがいなかろうが、

落ち込む出来事があろうが、

常に機嫌のいい状態を保つのは至難の業で、

だから、「いつも笑顔の人素敵」とか言うバカが私は怖い。

そんなことを他人に強要するなと。

疲れて無になって表情とか作りたくない時だって誰でもあるだろと。

ほっといてくれよ。

 

悲しみを悲しみのまま味わわせてくれない、

悩んだり落ち込んだりさせてくれない傾向は、

西日本だけのものなのかな。

本当にバカだもん。

年がら年中リオのカーニバルみたいに過ごせるわけがないし、

それはそれでほんと何かの病気だと思うよ。

 

まぁ自分も、東京に帰りたいけどね。

自分の考えを整理してきちんと味わう自由が欲しい。。。