diary

自分の考えをまとめ記録しているブログなので、批判ブコメの類はご遠慮ください。削除します。

うむー

今朝ワイドナショーウエストランドが出ていて、ネタやって、

M-1の話とかをしていたんだけど。

 

正直、今日のネタも相当面白くて、

凱旋で流すような感じは全然なかった。

昨今のコンプライアンスとかをいじった感じのネタで、

結局、その窮屈さを逆手に取ったような感じだったのね。

んで、こういう、人を傷つけないようにとか、

いろいろ社会がうるさくなったことの変遷とかを考えてみてた。

 

私がなんとなくうっすら覚えてるのは、いつからか、

好きなバンドとか芸人に対して、素人までもが、

「〇〇さん」とさん付けで呼ぶようになったのが、かなり違和感があった。

誰がどこに忖度してそんなのが始まったか知らないけど、

芸能人同士でも、自分がファンであるバンドに対して、

やっぱりさん付けで呼ぶのが見受けられるようになって、変だなと思ってた。

だって先輩とかじゃないんだよ?

自分が好きであるからといって、というか別にファンではなかったとしても、

過剰に敬ったような言い方が、なんとなく気になってはいて。

これは最近でも、Twitterなんかで言われることあったよね。

バンド名やコンビ名でも、呼び捨ては失礼だろ!とかね。

けど別に、日常的にバンド名やコンビ名を、さん付けで呼ぶ人はあまりいないわけで、

どういう心理が働いているのか疑問だった。

慇懃無礼というか、あまりにもそうやってひれ伏すのって、

かえって失礼なのでは?みたいに見えてくるし。

 

何かそういった、誰にでもバカ丁寧に接するという感じが続いていて、

そこに例えばパワハラ・セクハラ等のハラスメントへの指摘が厳しくなり、

LGBTへの配慮とか、ジェンダーバイアスの修正とか、そういうものが重なってきて、

さらにどんどん言葉に神経質になり始めて、

テレビの世界もコンプライアンスとか厳しくなって、

暴力的表現や容姿をいじることへの批判から、

「誰も傷つけない笑い」みたいなものが支持されていったり、

気を遣うことが極限まで求められるようになって、

そこをズバッと突いたのがウエストランドみたいな笑いだと思う。

 

あとずっと気になってたのは、特にバンド関連でそうだったけど、

今もお笑いではダウンタウンが神でしょ。

バンドではラルクとかね。

そこらへんに対して、いつまでも後輩ヅラで、

超えてやるみたいな気概のある人が現れないのが気になっていて。

ダウンタウンが目標とかはわかるんだよ。

けど以前は、例えばファンであったとしても、

プロとして同じ業界で活動している人は、あんまり口に出さない傾向があった。

それは、尊敬していても同じ業種だとライバル的な面はあるわけで、

わざわざ「尊敬する誰々に会える」みたいなことを企画でまでやるのって、

やっぱりその人をぶっ潰すというくらいの気概はないんだなという印象を受ける。

なんかもう、どこでも誰とでも温厚にやるとか、

仲のいい雰囲気を出して丸く収めるみたいな。

 

ダウンタウンだと、志村けんさんとか、大御所俳優とかにもツッコんだり、

上の人に対しても臆せず向かっていく面があったけど、

その下になるともう全くいない。

ダウンタウンはもう来年還暦だよね。

そこより下で、潰す人が現れないのはけっこう異常なことに見えるんだけどね。

プロとして活動しているバンドなどが、

40代とかになっても、いつまでも「ラルクさんすごいです!!」みたいなことを言い続けるということは、

自分らがそれより下だと認め続けるようなことで、

本当を言えば恥ずかしいことだと思う。

プライドないのかなあと。

でも私自身、書きながらもうわからなくなってる感じがあって、

それが良くないことだという感覚はほとんどなくなっていて。

だからカルチャーが低迷するのは仕方のないことというか、

ほぼ全部の人が現状維持でいいと思っているということだから。

 

けど、私はウエストランドには、

その辺りでも少し希望を見出してもいて。

タイタン所属だから上は爆笑問題だけど、太田があんな感じだから。

けっこう上にも、社長にも言いたい放題に言えるような雰囲気があるので、

それこそ全部に対してツッコめる可能性があるように見える。

感動ネタが嫌いというのも好感持てるなあ。

これって、人間関係に見放されている人はこうだと思うんですよ。

守るべき人間関係がある人は感動ネタ好きでしょ。多分寒いとか思わない。

家族は仲がいいのは当たり前だと普通に思える人とか。

どんなに望んでも、家族関係の修復が不可能な人間から見て、

そういうのは本当に信じられない世界なのよ。

親や兄弟や夫に甘えて当然の女とかね。

そういうものと相容れない人間から見ると、ウエストランドの笑いはほんと、

溜飲が下がるようなものがあるのかもしれない。

こういう感情って、単なる「しゃべくり漫才が上手い」コンビには、

解消できない問題だと思うなあ。

M-1でのさや香の2本目なんて、恋愛弱者には共感が難しいですしね。

 

ロングコートダディさや香は、まだ若いし、

チャンスがいくらでもあると思うから、今後頑張ってもらいたいと思う。

でもM-1は毎年どうなるか本当にわからないですね。。