もうさ、この手の映画とかドラマの既視感がすごいんだけどさ、
本当に見たいのは、独り身ですでに50代以上で、
どのようにその人がいろんな辛さを乗り越えて生きてきたか、
これからどうやって一人で生きていくかの方なんだよね。
もうさ、30代後半とか、昔なら「29歳のクリスマス」とか、
「まだ巻き返そうと思えば巻き返せるギリギリの年代」みたいなもん見せられても、
こっちは手遅れなのよ。
しかもさ、ギリギリの年代みたいに扱われると、
結局30以上で答えが出てない人は終わりみたいな意味になるよね。
言うまでもなく、結婚相手は見つからなかったとしても人生は終わらない。
苦しくても恥ずかしくても悲しくても辛くても不安でも、結局明日はやってきて、
どんなに嫌でも、納得いかなくても、今日を生きなくてはいけない。
なので、こういう映画を撮る人、見て共感する人らの価値観って、
結局、「世間並みの年齢で結婚してない人間は終わり」と信じてる人達だと思うよ。
もう手遅れだったらそんなこと言われてもどうにもならないし、
そもそも年齢で結婚を考えない人にとっては無意味な話だし。
年齢で急かされて、婚活して相手が見つかるくらいなら苦労してないし、
結婚について回る苦しみや不自由に、そもそも意味があるのかという感じ。
結婚にこだわるのは、漠然と、
「人並みでいたい」「孤独に死にたくない」という不安や恐怖があるからでしょ。
でもさ、孤独に死ぬ方は、死んだ後はもう何もわからないわけで、
恐怖を感じるのはそれを見たり、後片付けをする側なんじゃないの?
もういいかげん、年齢で焦るとか、絶対子供産まなきゃとか、
そういうことを根本から断ち切る価値観が必要に思うけど。
子供を産むことに、年齢でのリミットさえなければ、
別の方法さえあれば、少なくともそれで焦ることはなくなるのに。。。
それか男性も妊娠できるようになるといいのにね。。