そんな真剣に憂いているというわけでもないんですが、
「さんま御殿」見てたら、
相変わらず関東周辺の県や地域同士でのマウンティング合戦をしてたんだよ。
これよくやってるよね、北関東がどうのこうのとか。
八王子や埼玉や千葉など、まだネタにできる地域なら、
全然生きてて楽しいと思うよ。
まぁ目黒区にひれ伏している都民がいたのは不快でしたが。
ただ、全国で放送している番組で、ああいう言い争い見せられて、
ネタとはいえ、関心すら向けられない地域が山ほどあり、
また蔑視されている場所があって、
出身地を口にも出せないということを思えば、
のん気でいいなと思ったりはする。
赤羽も十分あれだけど、羽村市は芸能人が公表すらしないとか言ってたよね。
そんなこと言ったら狛江とかどうなるのよ。
東京の郊外って意外と市が多いでしょ。
日野とかさ。行ったことないんだけど。
ただね、この番組がけしからんとかではなくて、
私がもうかなりの長い期間憂いていることは、
こういう、「自分の努力ではどうにもならない」部分のことで、
人を判断したり差別したりする風潮が、どんどんひどくなっているということ。
イケメンブームとかもそうでしょ。
学歴等で人を差別するのもどうかとは思うけど、
まだすごく頑張って一流大学に入った人もいるかもしれないから、
一概に批判はできない。
でも出身地やら容姿やらは、以前はそんなことを積極的に話題にもしなかった。
そういうことをする人間は「下品である」みたいな共通認識が、
なんとなく雰囲気としてあったように思うんだよね。
あと各家庭の経済状態とかね。
例えば、割ととんでもない地方出身であっても、
「いいところだね」みたいに褒めたりする雰囲気の方が強かったように思う。
まぁ狭い地域での小競り合いはこの限りではありませんが。
東京出身の芸能人とかも、なんか謙虚というか、
つつましい感じで庶民的な感じがあった。
それがいまや目黒区や港区でドヤ顔だからね。
しょうもないことこの上ない。
どうせ誰も聞かないだろうから言わないけど、
いつからこんな感じになったんだろうね。
私は横浜もあんま好きではないんですよ。
あそこね、どういうイメージを持たれてるか知らないけど、
シンプルにガラが悪い面もあるんだよ。
でもなんかものすごい偉そうにしてるというか、
かっこいいとか、そういうふうに思われてる。
私が、理由はこうだろうと推察しているのは、
特に都会では、個人個人のパーソナリティにじっくり付き合う余裕もないし、
都会に出てくる人は訳ありの人も少なくないので、
そういった雑な、表面的なカテゴリー分けみたいなことでぐずぐず言っているほうが、
平和というか、なんか楽なんじゃないかなと思う。
ほんとにシャレにならない部分に踏み込まなくて済むみたいな。
アメリカなんかが、住んでる人種が多過ぎて、
いちいち人の細かいことや深いことに干渉できず、
また英語もあんまり話せない人もいたりするので、
コミュニケーションがシンプルにならざるを得ないみたいな感じに似てる。
身も蓋もないことを言えば「めんどくさい」ということですよ。
分かり合おうとする努力にかけるコストがないというか、
事前にぶつかったり揉めたりしないように整理してるというか。
東京なんかの場合は特に、みんな話すネタがないし、
それぞれの人に何のつながりもなかったりするので、
深く仲良くなるというのはけっこう困難だと思う。
触れられたくないものを抱えている人もいるだろうし。
まぁ、ああいうくだらない地域差別とか小競り合いを見るたびに、
「コミュニケーションとしては相当貧しいしくだらない」と思いながら、
他に無難な話題がないんだろうなと思ったりもする。
下手なことを言うともっと深く傷つけるので、
出身地の話なら「ネタ」で済むみたいな。
繰り返しになるけど、出身地の話がネタで済むのは、
それなりの知名度のある地域だけだよね。
とはいえ、自分の実家近くにしばらくいても、
それなりの都会と思われてる地域に行っても、
生活の便はそんなに大して変わらないなとは思うよ。
イメージですよね。
そういうのも、今の変化の時代に変わっていけばいいのにと思う。
いつまでもいつまでも、浅いコミュニケーションに終始して、
日々やり過ごしているだけでいいのかなと。。