diary

自分の考えをまとめ記録しているブログなので、批判ブコメの類はご遠慮ください。削除します。

うーん。。。。。。。。。。。。。。

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「こころ」の後編ですが。

 

そっか、やっぱり、

自分は曲がりなりにも国文科出身だったんだな、というのを、

うっすら自覚してしまう動画ですね。

しかもゼミで漱石取ってたしね。

特に漱石ファンってわけでもなかったけど、

他になんか選択肢なかったんだよね。

まぁ、卒論も漱石で書かないといけなくなって、

蓮實重彦とかもそれで知ったしね。

 

まずね、あっちゃんが言っている、

「こころは恋愛、三角関係がテーマだと思われてる」というのは、

さすがにないと思う。

どんだけ読解力がなかったとしても、結局2人自殺してるわけだから、

そんな甘いテーマではなく、少なくとも、「人間のエゴとは?」

みたいなことくらいは考えるよね。

 

あとね、乃木希典から「乃木坂」が命名されたのは、

さすがに知っとくべきではなかろうか。

乃木大将ってよく言うよね。

私さ、東京住んでるときに、

用事があって乃木坂の駅に降り立ったんだけどさ、

やっぱ何とも言えない緊張感だったよ。

あの乃木大将の家があるとこか、とかさ。

多分家の前とか通ったんじゃないかな。

そういうのがさ、東京って多いじゃない?

靖国神社もさ、なんか独特の緊張感と、恐怖感あるし。

そういう、ぞわぞわ来るようなものがあったくらいだから、

「こころ」を読んだのは相当前なんだけど、

私は、「時代が違うからまるでぴんと来ない」とまでは思わなかった。

なんでだろうね?

人間失格」にしても、自分のことのように読めたし。

時代が変わって、前の時代の価値観とともに殉死する、というのは、

フランス革命でも、明治維新でも出てくる、

相当普遍的なテーマだからね。

 

あとさ、先生がKに言い放った名ゼリフがあるんだけど、

これ紹介しないんだね。

そこは読んでのお楽しみということなのかな。

 

卒論のときに漱石研究の本をけっこう見てて思ったのが、

漱石はただの感情的な小説を書く人とはちょっと違うということ。

確かにさ、先生とKとお嬢さんの間にいろいろあったりとか、

ストーリー的にはいろんな展開はあるんだけど、

なんかさ。。。

漱石自身が、好んで読んでた小説のクセが強いというか、

ダブルミーニング的な感じの作品とかもあるし、

けっこう多重構造な感じなんだよね。

ただのドラマを描いているわけではないというか、

「この人とこの人にこういうことが起きてこうなりました」という、

一般的なドラマみたいなものとはかなり違うということ。

 

まぁ自分は研究者ではないし、

漱石の大ファンってわけでもないんだけど、

学生の時にたまたま勉強せざるを得ない立場にあったので。。

太宰は特に好きだったので、学校で学べるのは楽しかった。

先生もがっつり太宰のファンなので、仲間意識もあったりして。

 

「こころ」もそうだけど、

自分で読んで自分なりの印象を大事にするのがいいと思うなあ。

ただ、乃木坂の名前の由来くらいは知っておいた方がいいと思う。。。