そうねえ。
あれもストーリーの否定っちゃ否定に見えるし。
もちろん好きですよ。
けどだんだんと中身が難しくなったんで追えなくなった。
「軽蔑」とか見たけどほんとよくわかんないのよ。
「はなればなれに」とかは、スタイリッシュと言われればそんな感じだけど、
あれにしたって正直何が言いたいかはよくわからない。
あと、90年代には不条理マンガやらダウンタウンみたいな笑いが流行ったし、
それこそストーリーもクソもない。
なのでストーリーが求められなくなってからはもう非常に長い時間がたった、
としかいいようがない。
私は「2001年宇宙の旅」とかも大好きだけど、
あれは映像美と音楽に圧倒されるというものであって、
「よくぞ撮った!」というのが先行であって、
あの映画にやれモノリスはなんなんだとか言い出したら、
本当によくわからない。
近未来的なデザインとか、宇宙船内の雰囲気、
ハルの暴走などを、ああもキャッチーに映像化した、
というだけで偉業なんじゃないでしょうか。
もちろん結論らしきものがなんなのかは、
私個人は全然わかりません。
というか、今気づいたけど、
自分が好きな音楽も芝居も、ストーリーがないもんばっかりで、
破綻してる。
太宰とか好きだけど、太宰にしたっていったい何が言いたいのかわからない、
という作品ばっかりなのよ。
それを思えば、きっちりとわかりやすいストーリーがあって結論が出る、
そういうもののほうがむしろ珍しいくらいに思えてならない。
それか、長い時間かけて、
昔サブカル勢がコソコソ好んできたようなものが、
案外メインで好まれるようになっただけとか。
ストーリーを好む人は、少し前流行った「恋空」とかいいんじゃないでしょうか。
読んでないんだけど、なんか恐ろしく展開早いんでしょ?
スイーツ()とか揶揄されていたような気もするけど。。
私は今の朝ドラも、その前の朝ドラも、
かなりしょうもないと思うし、
「あなたのことはそれほど」とかもひどかった。
ああいうのを嘆いてるのだとしたらわかる。
当たり障りない善人ばかり、もしくはモラルも何もないバカばかり出てきて、
どこに感情移入したらいいか全くわからないやつ。
はなっからストーリーが破たんしていれば、感情移入しようがないけど、
一応感動っぽい感じになっているものがさっぱりわかんないときは、
やっぱつまらないという他はない。
これもまた「感情の劣化」で説明つくのかねえ。。