件の、「このライブもう終わってんなあ」
と感じたアーティストというのは、
何故こんなことになったのかは、遠因として思い当たることがある。
彼らは、「自分たちは仲がいい。バンドはすぐ解散してファンを悲しませるが、
我々は解散せず長く続ける」というのを、常々標榜してた。
だけどね、そんなことを、
誰も我慢せず維持するのは至難の業であり、
もしできるとすれば、何か大きなものを犠牲にせざるを得ない。
それが、「ライブやファンの質」という、
もっとも大事なものを棒に振る結果になったという気がする。
誰もさ、好き好んで解散や活動停止をしてるわけじゃないんだよ。
「ファンを悲しませたくない」というのは、殊勝な心掛けだし、
ファンの側が、「アーティストに喜んでほしいから」と、
「空席を作るな」とか言って無理してライブに行ったり、
物や金を貢ぐのはしょうがないのかもしれない。
しかしそんなことが一生続けられますかね?
最も悲しいのは、カルチャーとしてのクリエイティビティを真っ先にドブに捨てているということだよ。
そのようなものは、ホストと客の関係であって、
作品を作るアーティストとそのファンの関係とはもはや言えない。
その上、その関係を両者が喜んでいるということでしょ。
私は、まがりなりにもサブカル、カウンターカルチャーを愛してきた者として、
そんな関係は断固としてカルチャーではないと思う。
一番大事な音楽というものの冒涜だよ。
お前らが単に、自分ら好みのイケメン見たいがためのダシに使うな。
昔のファンは、たとえイケメン好きでも相当音楽にも造詣が深かった。
単にホストに貢いでいたわけではない。
件のバンドは、売り上げも厳しくなり、
最近ではメンバーの健康問題もあって活動がままならなくなっていて。
どんなに自分が望んでも、
そういう形でセーブさせられてしまうのが自然の摂理。
自分たちだけ例外的に、ずっと好調とかでいられるわけがない。
そんで、メンバーもだんだんそのことに気付き始めてる感じ。
まぁ私は、あんなレベルの低いファンばかり抱え込んで、
しかも新しいファンも増えないという感じなら、
ぶっ壊れた方がましだとは思うね。
どちらにしても崩壊するから。
音源買って聴くのは好きだけど、
もうライブに行くのはしんどい。
というかもう苦痛だよ。。
苦痛なもんに金払いたくない。。