クロ現で転売屋のことやってたんだけど、
もうこんなふうになったらライブは終わりだよね。
法で取り締まることもできず、サイトも制限できず、
音楽業界にも知恵がないんであれば、もう転売され放題でしょ。
私も昔、一度だけダフ屋から買ったことあるけど、
すでにライブ開演後だったから、定価より安くなってたし。
ああいう人らですらまだ良心的だったのに、一般人が何十倍にもつりあげるなんて言語道断。
どんなに高くても行くほど私は執着心ないし、
どんなに高くてもそれを買うって人は、絶対にまともな音楽ファンじゃないよ。
せいぜい、近くで顔見たいだけのミーハーでしょ。
本当の音楽ファンなら、死ぬほどCDを聴くはず。
それって、音楽そのものより見た目を重視してきた送り手側にも問題があるし、
何よりも見た目で音楽を選んできたリスナーのバカさにも問題がある。
ライブがつまらなくなった、客のレベルが低くなった、
というのは、たとえば「フェス」とかを若いやつらがもてはやし、
つまらない「振り付け」とかで盛り上がるファンが増えたこととも並行しているし、
そういった風潮を、
「テレビのような受動型ではなく、参加型の能動的な娯楽を若者が求め始めた」
とか、もっともらしくライターが肯定した責任もある。
あのね、ライブ行って「踊る」だの「暴れる」だの「盛り上がる」だのというのは、副次的なことであって、
そんなに踊りたきゃクラブ行けって話。
別にね、義務じゃないんですよ、ライブで盛り上がるなんて。
黙って突っ立って聴いたっていい。そんなの客の自由だもん。
アホなやつらが暴れるために音楽があるわけではない。
あとさ、「席が悪かったら行かない」って人がいるけど、
そんなのもファンじゃないよ。
レベルが下がったっていうのはそういうこと。
ライブ人口は昔はほんと少なくて、
そういう時代は、お客さんはみんなめちゃくちゃ賢かった。
これってネットと同じ。
少しでも他人との競争に勝って手に入れた、
「プラチナチケット」じゃないと価値がないと思ってるわけでしょ。
音楽の価値って、少しでも前の席で見るとか、
そういうこととは全く関係ない。
もうさ、それを教えなきゃならないくらいなら、
音楽とかライブというカルチャーはすでに死んでいるんですよ。
「いかに人がうらやましいと思うものを手に入れるか」の競争なわけでしょ。
もともと音楽というのは、そういうことと対極の価値があったはず。
まだまだ、海外のアーティストのライブでは、
心温まる雰囲気もあったりするけど、
日本のアイドルとかはもうダメだね。
一生関わりたくないね。
誰でもが、毎回、いい思いをできないなんて当たり前のことでしょ。
その程度のこともわからないようではねえ。。。