昨日書いたことの意味が、少し考えてなんかわかったっていうか、
考えないと分からなくなっている時点で自分も鈍ったなというか。
前に、ピチカートの小西さんが、
「女性は、ベスト盤集めてるような人がいい」だとか、
「ハングリー精神がないと言われるから、ハングリー精神をお金で買いたい」
とか言ってて、驚嘆したんだけど、
なんか少し似た感じを受けるんだよね。
小西さんはほかにも、
「引き出しが多いが、その引き出しを取ったら何も残らない」
とか言われてて、本人は褒め言葉と受け取ってたけど、
要は魂みたいなもんがないって言われてるんだよね。
パーソナリティがあんまないみたいな。
そりゃあさ、ハングリー精神を買いたいとか平気で言うような人なら、
そんなことを言われてしまいますよ。
ただ小西さんの場合、戦略が戦略ってわかる形で表現されてて、
タチ悪いなりにまだそこまではないというか、
「戦略でこういうことやってますよ」芸人みたいな感じというか。
曲のサンプリングとかにしても、
「こういうものが好きで、こういうものに影響を受けてパクってます」
っていうのはけっこうはっきりしていたし。
昨日のいきものがかりの人に、なんか似たような感触があるというのは、
この人の表現に熱いものがないというか、
実感として伝わってこないからじゃないのかな。
「ありがとう」なんてストレートな曲があって、
こういうテーマってそれこそ、その人の経験がものを言うと思うんだけど、
全然伝わってくるものがない。
「ボーカル歌うまいなあ」くらいしかない。
V系とかで、どんだけでも世を呪う歌詞とかあるけど、
そういうほうがまだ本人のなにがしかが伝わってくるでしょ。
ただ単にきれいごととして歌詞を書いても、そりゃ伝わりませんよ。
しかも本人は、「人間は結局孤独である」みたいなことを、
伴侶を得ているのにまだ言うような人でしょ。
嘘くさくってしょうがないわ。
そんなことを日々思いながら生きている人なんてあんまいないって。
だいぶネガティブだよ。
イエローモンキーの曲で「TVのシンガー」ってあるんだけど、
それを思わず思い出してしまった。
表現ってさ、どれだけダサくても素直だったり正直だったりしないと、
やっぱ人を惹きつけるフェロモンみたいなものは出てこない。
というか別に、クリエイターに限らないんだけどね。
一般の人でも、嘘偽りの多い人には魅力がない。
あと、自分一人とか、バンドの力のみで今の地位があるみたいに、
なんか勘違いしてる人も増えた。
そういうことへ思いをはせることができない人はそのうち干されると思うなあ。
リスナーを甘く見たらいずれ足元すくわれますよねー。。
というかね、やっぱ今はそういうのが多いのよ、
空っぽな楽曲というか。
声を聴くっていうのはかなりダイレクトに人に関わることだと思うけど、
そこに何の思いも乗っていないというのはどうもねえ。
乗り過ぎているのもどうかと思うけど、
聴くに値するものがあまりに少ない気がするなあ。。。