diary

自分の考えをまとめ記録しているブログなので、批判ブコメの類はご遠慮ください。削除します。

うーん。。

もう、ツアーの2日目も終わっているので、書いてもいいかな。

 

先日参加したスーツさん同行のツアーなんだけど、

一応GoToトラベルの対象で安くなってはいたけど、

正直かなりマニアックなツアーだと言わざるを得ない。

普通であれば若い人などは絶対に来ないであろう内容。

 

このツアー自体はけっこうレギュラーで行われているようなので、

スーツさん関係なく、また行きたいと思えば参加は可能みたいです。

ただ、いかんせん内容が渋すぎて。。。

地元の人間ですら少し身構えてしまう(雰囲気が荒いので)、田川市等、

基本的に炭鉱に関係した場所などを見るツアーなので。

炭鉱産業はもう相当昔に廃れていますからね。。

その当時の盛り上がりとか賑わいみたいなものは、

自分らが物心ついた頃にはすでに過去のものであり、

ただ、その痕跡が鉄道等に残されているので、恐らくその当時を覚えている世代の方々が、

語り継いでいこうみたいなのもあって、

こうしたツアーが組まれているのではないかと。

石炭を運ぶために鉄道が発達し、貨物列車が盛んに走っていたり、

炭鉱で働く人のための団地みたいなものの痕跡があったり、

映画がたくさん作られたり、意外に今も田川にはそうした雰囲気が残されているみたい。

ただ、今の寂れ具合を見ると複雑な気持ちを禁じ得ない。

 

列車は、一度博多から小倉駅に行ってから戻るような行程だったけど、

途中通った福間駅や、スペースワールド駅は、

どちらもイオンモールが最大の施設なんだよね。

福岡は元気な街だと思われてるけど、それはごく一部の話であり、

郊外はイオンモール祭りであると。

 

正直言って、炭鉱関連の物や鉄道関連(むかし駅や線路のあった跡とか)のみで、

観光の目玉にするのはかなり難しいはずだし、

お土産を買おうにも、オシャレなお菓子などもそもそもない。

盛り下がっている観光地というのはこういう感じなのよ。

で、そこに偶然、鉄道やその周辺の雰囲気が珍しくて動画で紹介したスーツさんが絡んで、

今回、観光列車で団体旅行となったと思うんだけど、

もうね、よくわからないままに予約したこのツアーの歓迎ぶりがすごかった。

多分、普段であればこのツアーって、申し込みが少ないはずなんだけど、

スーツさん効果ですぐに満席になったと思うんだよね。

で、多分YouTuberとかに疎かったはずの観光業界も、

「こんなに人が集まるんだ!」と驚いたのではないのかなあ。

 

だけど、スーツさんに何でも頼りっきりで観光客集めもできないだろうし、

昭和30年代に栄えていたような街の産業だとか、観光だとか、

そういうものをどうしたらいいものか、私には全くわからない。

一時は宝の山であった炭鉱も、今では全く動いてないわけだし、

燃料自体が、車もガソリンを使わない方向に行っているし、

いろいろな変化の残酷さに、虚しさと混乱を感じざるを得ない。

 

私は本当に、たまたま在宅の仕事を模索していて、

在宅のコールセンターの仕事の段取りがめちゃくちゃ悪いので、

待ってる時間が暇すぎて、なんかYouTubeを見るようになり、

堀江さんとかヒロシの動画とか見てて、

いろんないきさつでスーツさんを見るようになり。

彼は、今の若者が見向きもしないようなJRの路線とか、

鉄道に関連した昔の社会情勢なども動画のトークに盛り込んでくるけど、

正直、九州のJRの駅や電車なんかも、マニア以外誰も興味ないんですよ。

それを面白がってくれて、動画で取り上げてくれる彼は、本当救世主みたいなもんですよ。

私より年配の、昔の国鉄の隆盛を覚えている方々にとっては、

さらに驚くべきことだろうなと思う。

観光とか産業とかは死活問題だろうしね。

 

ただ、スーツさんファンというだけでも、実は人を選ぶわけで、

好きなYouTuberって、普通は東海オンエアだのはじめしゃちょーだのでしょ。

スーツさんを面白がれる人も限られているし、

やっぱり地方は寂れていく一方のような気はする。

私自身は、渋い観光地もけっこう楽しめるタイプなんだけど、

田川に関しては、渋いでは済まされない部分もあるし。。

 

「スーツさん来るんだ」という軽いノリで、

「どうせ取れないでしょ」と思いながら予約したツアーで、

ちょっと消化するのが難しい感慨を抱く羽目になるとは。。

なんかね、手作業で石炭を掘ったり運んだり、危険な仕事をして、

仕事終わってからは男女混浴でお風呂入ったりという昭和の高度成長期と、

今のスマホで動画撮ったりYouTuberにはまったりしている状況が結びつかなすぎて、

んで、そうした世代が同居していることにも混乱して、

何に感情移入すればいいのかもわからない。

 

今見ているテレビでは、オンライン忘年会の話とかをしてて、

けど、この前行ったツアーでは、

石炭の時代さながらのセメント工場とかもあったりして。

YouTubeが人気出て人が動員できるということの大きさとか、

そこに絡んでくる地元の事情とか、いろいろぼんやりと考えてしまった。。