最近YouTubeでここら辺の動画が関連で出てくるので、
ずっと見てました。
これは1980年の映像らしいですが、
日本のカルチャーのピークってこのくらいかなあと勝手に思う。
YMOもこのくらいの頃に売れてたんじゃないかな。
我々の世代はこういうカルチャーをもろにかぶって育った世代で、
親が松田聖子のプロマイドを買って私に与えてたくらいですしね。
自分も歌うのが好きで、アイドル歌手になりたいとか普通に思ってた。
ただ、今の時代からこの時代を振り返ってみると、
今以上に回転が激しい時代で、
アイドルの寿命はとても短かった。
上のサムネに出ている百恵さんとかは20歳で引退。
数年でもう人気が下火になる人が非常に多い印象。
この頃に比べると、AKBなどが10年以上売れているのは驚異的なことです。
まぁ実際本当に売れているかどうかわからない感じでもあるけど。
くだんのAKBのモデルを作ったであろうおニャン子クラブも、
1985年にデビューし、87年に解散。
私の地元で「夕やけニャンニャン」のテレビ放送が始まったのは、
ナカジの卒業がすでに決まっていた頃かな。
スタジオでは「じゃあね」を毎日のように歌っていて、
あと「冬のオペラグラス」「青いスタスィオン」とかも毎日聴いてた。
で、渡辺満里奈がオーディションに出てきて。。。という頃。
その頃はとんねるずが好きだったし、
いろいろ忘れてたんだけど、
その少し前に、私は伊藤つかさとかが好きで、
地元のデパートに来たのを見に行ったりしたんだよね。
はかなげでかわいらしく、女の子らしくてお人形のような存在。
まさにアイドルという感じ。
彼女が歌手デビューしたのが81年頃。
で、おニャン子クラブやら、小泉今日子の「なんてったってアイドル」
が売れ出した85年頃には、もうアイドルが相対化され、
憧れのものではなく、それを客観視することがかっこいいような時代になってた。
松田聖子がデビューしてからわずか5年ですよ。
5年で「アイドルもうよくね?」というムードになっていたということ。
そうなってくると、モロに聖子や明菜に影響を受けてアイドルに憧れた世代は、
もうアイドル歌手を目指しても仕方がなくなるわけです。
少々ダサいような存在に成り下がっていたわけだから。
しかも、86年以降はインディーズブーム、バンドブームに移行していって、
アイドルはそのようなグループに駆逐される運命となってしまった。
バンドから出てきた女の子がファッションリーダーだったりね(今で言うバンギャが登場した頃)。
その後、90年代に入ってからの音楽バブル、小室ファミリー等のヒットにより、
正統派のアイドルはほぼ売れなくなってしまった。
自分が20歳になる頃には、憧れのアイドルの舞台は消え去っていた。
時代の流れ早いよね。。
それに比べて、平成になってからのカルチャーの停滞っぷりね。
イカ天がちょうど平成になる頃に放映されていて、
1980年からものすごい勢いで変わっていった音楽シーンが、
イカ天で終わった感じがあるね、今振り返ると。
その後、渋谷系が売れて私もそれに飲まれるんだけど、
渋谷系ってテレビ発じゃないんだよね、よく考えると。
私は雑誌から渋谷系を知り、DJなんかもその頃に出てきたんだけど、
なんか気がついたらテレビ以外のメディアからスターを見つけるようになってて、
というのも、私は90年代のトレンディドラマとかの流行があんま好きじゃなかった。
バブリーなものはどうも性に合わなかったんですかね。
音楽バブルで売れていたバンド等も全然好きではなくて、
ロッキングオンジャパンとかを読んで、イエローモンキーとか、
今ならYouTubeやTikTokから好きなものを見つけるような感じかな。
そのYouTubeで聖子さんとかの動画を見ているのもなんだか不思議ですけどね。。
んでさ、もう一個不思議なのは、当時全然気づいてないんだけど、
聖子さんの地元はうちとかなり近いのよ。
大スターだと思っていたけど意外と地元民なのよね。。
まあ、あの人は今に至るまで大スターだとは思うけど、
これって多くの人が「すごいすごい」と祀り上げているだけのことで、
そういうイメージを強固に植え付けられているということ。
よーく考えたら、地元の歌の上手いお姉さんということなんだよね。
それなのに、日本中がどれだけ翻弄されてきているか。。
一度、カルチャーとか考えるのをやめて、
人に優劣をつけることも撤廃して、
現実に戻った方がいいのかもしれない。
80年代の豊穣な時代から、何十年もカルチャーが停滞していることを素直に受け入れて、
人とは何かを考えた方がいいのかもしれない。
なんかムダに壮大な言い方になってしまってるけど。。
筒美京平さんの追悼番組から、懐かしくてCCBをけっこう聴いてたんだけど、
やっぱ普通にいいわ、あの頃の曲は。
「ラッキーチャンスをもう一度」とかさ、切ないよね。
切ない曲はやっぱ惹かれる。。