結局いろいろ迷って仕事には行けずでしたが。。
休みの連絡の電話に出たのが、私の嫌いな上司ではなかったので、
初めからこうならここまで追い込まれてないのにとちょっと不満。。
あいつさえいなければ、まだこんなにしんどくないはずだから。
三浦春馬君ショックからなかなかさめやらず。。
とはいえ、私は彼の出演ドラマや映画を全く見ていないので、
印象にある役柄などは一つもないんだよね。
そもそも「恋空」っつうのが、
ネットでスイーツ()と揶揄されていた類の話でしょ。
展開早過ぎて「ギャグかな?」みたいな。
話に興味がないのに映画は観ないからなあ。
あと「君に届け」とかさ。
これにはまるほどの年齢でもなかったし。。
ブラッディマンデイとかもほとんど見てないし、
最近のNHKの番組も見てなかった(JUJUが苦手)。
あ、「おんな城主直虎」の直親だけは少し覚えてる。
でもあれは、高橋一生とムロツヨシがほとんど持って行った話だからなあ。
こういった代表作を見ていると、
この時代にメディアに関わった人たちの不幸を感じざるを得ない。
しかも多感な時期をこういうものに費やして、
つまらない大衆に消費されてね。
春馬君が、もっと大人になってから俳優を志して、
大人の役柄を与えられていたら、
もしくは大人になって劇団とかから芝居を志して、
「自分はどういうことを演じたいか」という自覚を持ってから俳優を目指していたら、
人間的に深みを得ることができたかもしれない。
彼はもともと薄っぺらい、チャラチャラしたカルチャーが性に合わず、
けど、そういうものを意識することもできない子供のうちに放り込まれた世界で、
批評性すらも持てなかったのかもしれない。
我々大人は、特に「恋空」みたいなものについては、
「なんだこのクソみたいな話は」と切り捨てられたんだけどね。
大人になってから、拠り所になる価値観を持っていない、というのは、
案外きついことなのかも。
ただただ、人の批評、一般の評価、周りの人との関係のみで生きていても、
真に自分が信じられるものは何かというのは、なかなかわかるものではない。
たまたま私が高校くらいの時は、
「カウンターカルチャー」が普通に流行っていたし、
自分もパンクに影響を受けたような音楽ばっか聴いてたし。。
そういうものが「うっとうしいな、かっこ悪いな、重いな」となって、
極限まで軽薄なカルチャーしかなかったのが、
ケータイ小説なんかが流行したあの頃(2006年頃)なのかも。
あんなものを享受して青春時代を過ごして、
その後カルチャーに関わっても、例えばちゃんと中身のある文化に触れられるかといえば。。。
私が若い時は不条理劇とかもはやってて、さかのぼっていけばベケットとか、
そういうさかのぼり方ができないのが、ああいう軽薄小説なんだよね。
さかのぼっていけばシェイクスピアとかがあればまだましなんだけど。。
蜷川さんや、つかこうへいなんかと関わる機会があれば、
けっこういい影響を受けられたかもしれないよね。
三浦君が、やれ顔がかっこいいとか、
そういう軽薄小説やマンガの登場人物に似てるとかでチヤホヤされてきただけだとすれば、
まことに残念と言わざるを得ない。
見た目が美しいというのは、それを望まない人にとっては、
けっこう苦しいことなんじゃないかな。
かっこいい以上の内面には何の興味も持ってもらえないわけだし。
なので、我々が若い頃は、人に「顔がかっこいい」「かわいい」
みたいなことだけで価値を見出すのは、大変レベルの低いことだ、
みたいな共通認識が、ある人にはあったんだよね。
もう少しましなことで人を見れないのかと。
彼が、顔がかっこいい、人柄が真面目で不祥事等起こさない、
コンプライアンスもきちんと守れる以外の評価を得られないとしたら、
悩んでも無理はないかなあと、あくまで憶測だけど思うよね。
普通はそんな優等生というだけでは生きられないから。
「キンキーブーツ」の主演を熱望したというのも、
少し特殊だったり、ただの真面目な優等生から外れたところに行きたかったのかなあ、
と思わなくもない。
私なんて、もう完全に、パンクといっても頭おかしいバンドばっか見てきて、
まともな人の方が少なかったから。。
(ステージから動物の臓物を投げる、ライブ中に出前を注文する、サラリーマンをボコる、等々。。)
はなっから、正統派の生き方を拒絶してましたからね。
今のように、若いのにいい子ばかりいることに、かえって戸惑うくらいで。
芸能界なんて、しょせんまともな世界ではないし、
一般の仕事ができない人がたどり着くような、外れ者の集まりだったはずで、
イケメンや清潔なイメージを求めることがそもそも間違ってるんだよ。
うちらみたいな年代の人間とか、アホみたいな人種が彼の身近にいて、
「きちんと生きる必要なんてない」と教えてあげられていたら。。と、
勝手に同情してしまう。
まぁそれも、どのように彼が悩んでいたかわからないし、
今となっては知る由もないのですが。。。