この前YMOの特番の再放送があったんで見てて、
んで相変わらずYMOを聴いてるんだけどさ。
いまさらながら、
YMOがどれだけ当時の先鋭的な人々に影響を与え、
その影響でさまざまなカルチャーが作られたかに気付いて驚かされる。
今1stを聴いてるんだけどさ、
後半にゴダール映画のタイトルがババっと出てくる。
これなんか、完全に昔のオリーブ少女とかは影響受けてると思うし、
渋谷系アーティストもそうだよね。
ゴダールなんて、普通に生活してる日本人は知りようがないからね。
こうした曲なり雑誌なり、アーティストの発言なりでしか接することがないと思う。
まぁ自分もまんまとゴダール映画に影響受けましたけど。
ブリッジでカバーした曲とかも好きだしね。
こういったムーブメントを、もう少し早く理解して、
というか、
もう少し早くYMOを聴いていろいろわかっていたら、
自分の音楽への関わり方はだいぶ違ったものになった気がする。
そもそも、YMOはインストである、というのが重要なの。
歌詞がないとストレートな思想につながりにくくて、特定の何かの層に訴える力が弱いから、
永ちゃんみたいなくだらないフォロワーがあまり発生しようがない。
だからこそ、古くならないんだという気もするし。
手垢がつきまくった邦楽って、なんかあんまり聴いてられないでしょ。
この前ちょっと話題になった尾崎とかさ。
テクノカットや人民服はそこまではやってないしね。
私が関わったバンドブームとか、
そこから波及した音楽とか、
渋谷系もそうなんだけど、
はっきりしたルーツや影響が見えないと、
表層部分だけなんとなく理解してついてくことになるので、
なんかYMOみたいな源流にはなかなかたどりつけない。
たださ、ソリッドステイトサバイバーの曲がさ、
DEVOを意識してたみたいなのとかがあると、
さらに「おおっ」とはなるけどね。
要はそのあたりをもっと早く、自覚的に知っていたかったと思う。
地方にいてYMOにはまってた人ってほぼいないんじゃない?
どうせ軟弱扱いされるし。
とはいえ鮎川誠が参加したりしてるけどね。
世代的に、私がはまって聴くにはちょっと早かった。
80年代はアイドル全盛期だから、なおさらのことYMOには行きにくい。
けど聴いときたかったよね、いまさらながら。
映画で言えば、E.T.やバック・トゥ・ザ・フューチャーをリアルタイムで見れててよかった、
みたいな感じかな。
この雰囲気を、世代の違う人に説明するのは難しいんですよ。
あのへんは、ただの泣かせる映画とかただの娯楽映画とは違うからさ。
今はやりのタイムリープとか、宇宙人とかの要素がガンガン入ってて、
しかも音楽好きにも面白い部分があったりとかさ、さすがだよね。
70年代後半から80年代って、けっこうヤバイ時代かもしれない。
だいぶカルチャーが先端的だよね。
何故そうなったのか、何故今その空気がかけらもないのか、
不思議で仕方がない。。