diary

自分の考えをまとめ記録しているブログなので、批判ブコメの類はご遠慮ください。削除します。

んー。

風邪引いたんで休んだよ。

あ、今日もほんとは出勤だったので。

「少しでも熱があるならインフルの可能性があるので、

病院に行き診断結果を知らせろ」と、判で押したように言ってきたよ、

あの会社。

 

そういえば「リバーズ・エッジ」見たので感想を書かねばと。

なんだろうね、このマンガがリアルタイムでキューティーに載っていた頃は、

なんか苦手で、

扱いとしては「過激な描写もいとわぬエロ女流漫画家」みたいな感じで、

他に桜沢エリカやまだないと魚喃キリコ南Q太あたりがそういうくくりだったような。

要は「そういうくくりの人」というイメージもあったわけで、

そういえば魚喃さんの「南瓜とマヨネーズ」だっけ?

それも映画化されましたね。

 

ただ、あの時代から年月が経って、

「リバーズエッジやっぱすげえ」という評価は、ある意味正しいし、

今に至るまで影響を及ぼしたり、

あとオザケンの再評価みたいなものも相まって、

あと二階堂さんのプッシュみたいなのもあって、

映像化されたこと自体は必然のタイミングだったのかもしれない。

ほんとね、ああいう世代の人がプッシュするってすごいと思うよ。

無駄に「裸が沢尻より云々」とか言われて気の毒。

沢尻の役はきれいでないとダメなやつで、しかも人工的な美でしょ。

ちゃんと見たんかという話ですが。

 

配役とかはそれほど問題はないと思うんだけど、

いっこだけ、ルミちんがね、この女優さん自体は、

身体もきれいだし全然悪くない。

ただ、もうちょっとゴージャス感のある雰囲気の人がよかったかなと。

でいて姉がああいう感じで、病んでる設定だともっとよかったのかもなと。

何故なら、あの時代にああいう女子は非常に多かったと思うからなんですよ。

消費とか性的なことでしか満たされない、派手な女の子みたいなね。

けっこう重要な存在なので、さらに説得力のある人がよかったかもしれない。

 

山田はかなりハマっているし、ハルナも悪くない。

ただ、配役以上にやっぱり、

あの時代に完全に入り込めない自分がいたのは否定できなかった。

 

そもそも、あの映画はかなり異常な世界を描いているのに、

山田を通して表現されると、「そういうもん」という感じで、

普通に感じられてしまうのがまず難点。

また、昨今LGBTに関する話題が多くて、すでに山田の苦悩が、

少しだけ陳腐化して感じられることの残念さ。

あと、観音崎にしても誰にしても、

今で言う「カースト上位」に見えてしまい、

誰かが「オタクの側から見た世界」とか書いてたけど、

それって当時のギャル側から見ればそうかもしれないけど、

十分あれは選ばれた感じありますよ。

そこも入りづらかった点かもしれない。

だって観音崎にしろハルナにしろ山田にしろ誰にしろ、

「人から注目されたりモテたりする側」の人間でしょ。

それはそれなりに苦悩があると言われても、いまいちぴんとこない。

だって、見向きもされない最下層がいるわけだから。

なのでカースト上位に見えてしまうんだよね。

 

私が通っていた学校はあんな私服ではないし、

キムタクみたいなロン毛の生徒なんて一人もいなかった。

ただ、山田に近い(ゲイではない)子が友達にいて、

またその子が渋谷系好きという、

個人的にはそういうノスタルジーに尽きるんですよ。

なので個人的に、あの頃の空気を思い出すという、

その点だけにおいて興味があった。

「平坦な戦場」とかはその通りかもしれないけど、

あのあと、社会で起きた事件などがあまりに大きすぎて、

とにかく閉塞していたんだなあと。

自分自身もとにかく精神的に辛かったので、

「なんであんなに辛かったのかな」と思うけど、

結局、強固な大人社会の揺るぎない壁みたいな、

どうあがいてもそこに従わざるを得ない絶望みたいなものだったかもしれない。

それに比べりゃ、ユーチューバーだので稼いでる人間が出てきた今の社会は、

あの頃ほど閉塞してないと思いますよ。

だからこそ、振り返って共感することが難しいのかも。

だってあの時代は、まだ日本に経済力もあったし、まだかなりテンション高くて、

今のように「あらかじめ絶望している」みたいなものとは、

絶望の質がやっぱり同じじゃない。

「変えようと思えば変えられるのかもしれないのに、

自分のせいでどうにもならない」みたいな。

今のように、「社会があれだから。景気も悪いし」とか、

どこかのせいにできるほうがまだいくらか楽ですよね。

全て自分のせいにされてしまうきつさはあの時代にはあったかもなあ。

 

結局、この話は、「ハルナが引っ越す」ということで突然幕切れになるので、

何の答えらしきものもないまま終わるんだけど、

まさにあの時代の空気感を切り取る作品として残っている感じですかね。

普遍的とまで言えるかどうか。

多分いろいろ変わったはずだけど、

絶望の中身も。

けどなんだろう、今見ると彼らがなんか幸福そうにすら見えてしまうのは、

やっぱあの後の時代がけっこうシビアなものなのかなあ。

 

とにかく、フリッパーズ含め渋谷系に関する理解が少し必要だし、

何の予備知識もなく見る人の気持ちはよくわからないけど。。

あの世代の、「誰と話しても満たされない」みたいな、

「誰と話しても、みんなが一方的に自分の欲望を押し付けるのみで苦しい」

みたいなのは、ちょっと思い出したかもしれない。

ほんと、若いやつと話すのきついよね。

自分の考え押し付けてくるだけだもん。

それだけで十分きついんですよ、若いってことは。

だって同年代の友達とかがそういう、エゴイストばっかってことでしょ。

つきあっていくのはほんときつい。

まぁ今のとこの上司も十分ダメですけどね。。