diary

自分の考えをまとめ記録しているブログなので、批判ブコメの類はご遠慮ください。削除します。

んー。

ヤフコメでさぁ、りゅうちぇるとぺこの第一子妊娠のニュースで、

「若いのに意外としっかりしてる(デキ婚ではないから)」というのと、

「小泉と豊原のニュース見た後だから余計に好感持てる」

みたいなのあって、相当ガッカリしたのね。

 

そこまで日本人の感覚は劣化したというか、

レベルが下がったのかと呆れたわけ。

あんなさ、人生のなんたるかも知らない原宿系みたいな、

ただただ派手でキャピついた、無傷なだけの夫婦がそんなに素晴らしいか?

そんな人間ばっかり増えたら、人生の機微もクソもない、

傷ついても誰も何も共感もないバカばっかりの社会になるぞと。

DAIGOと北川景子をチヤホヤするのも同じ手合いだと思うよ。

 

人ってさ、いろいろうまくいかなくて、間違ったり、傷ついたり、

トライ&エラーを繰り返しながら生きているのが普通じゃない。

ただただ光の面しか知らなくて「幸せですぅ~」と言っているだけの若者の、

何がそんなに素晴らしいんだ、子供作るだけならカブトムシでもできんぞ、

と少々憤りさえあったわけ。

ほんとそうなのよ。

 

しかしね、キョンキョンのあの、発表までの根回しとか、

「誰にも何も突っ込ませない周到さ」を見ていると、

やっぱりあれはあれで、鼻につくというか、

才気走り過ぎた女はどうもいけ好かないという気持ちにもなった。

それはさ、「なんてったってアイドル」のときから割と変わってないんですよ。

結局、他人出し抜いて、「私だけは凡庸なアイドルなんかと違いますわ」と、

周囲を見下しているようにしか見えない。

明菜に説教とかしたっていうエピソードからもちょっとうかがえる。

 

ああいう、

「誰にも何も突っ込ませないぞ」という、力を持っている時点で怖いけど、

そこまでの準備や根回しをしたところで、

結果的にそれほど立派なことをしているようには見えないわけ。

結局は思い通りにことを運ぶための自己保身なわけじゃん。

あと、事務所にも文句を言わせないという業界内の力関係なわけじゃん。

そういう行動に、志が高いとか、素敵というふうには、私は感じない。

 

もっとさ、表現の中でめちゃくちゃすごいことをしているアーティストはいるし、

レベルの高い生き方はいくらでもあるわけで、

彼女の場合はあくまでも「エンタメ界」という限界があるのよ。

しょせん軽芸能といってもいいけど。

 

その世界で、どんなにキレイに不倫しようが、

丸く収めていようが、「しかし女優としてはどうなんですかね」

みたいな感慨にふけってしまう。

かえってさ、全方位から責められてやめた清水富美加のほうが、

まだいさぎいいように私からは見える。

単に小ずるい、器用、うまくやったという印象しか持てないわけだよね。

 

信頼を得るって、そのへんが難しいところなのかなあ。

うまくやったというのは、周りを出し抜いたってことでもあるわけよ。

それは「信頼感」とは少し違う、かなりドライな感覚になるわけ。

「迷惑はかけてませんよ」という単なるエクスキューズのような。

スピ系の人間の気に入らないところは、

全ての言動が「私はあなたがたのような凡人とは違います」

という感じで、周り見下してる感じを与えるからなんだよね。

キョンキョンにも似たものを感じる。

「私は、不倫しておめおめと謝罪会見や謹慎処分になるようなバカとは違います」

みたいなね。

だから何かの教祖になる方が向いてる人かもね。

 

だいぶ前なんだけど、まだ40代前半の頃のキョンキョンが、

「一人で生きていく覚悟はとうにできています」と発言したり、

湘南だかそのへんに古民家を借りて暮らしたりとか、

まだまだ40代なのにプチリタイアみたいなことを匂わせていたときも、

かなりの違和感があった。

だってさ、もっともっと普通の人は、

もっと上の年代になったって一人で生きるのは寂しいわけだし、

たかが離婚したくらいで、そこまで世捨て人のような境地になるか?

もっと死に値するくらいの苦悩を背負ってる人はいくらでもいるし、

かえってあざといぞ、とけっこう反感を持った。

もう人生終わりかのような、あれだけ力も金も地位も持っている芸能人が言うのは、

もっとド底辺の人達に失礼だと思ったわけ。

 

果たして、一人で生きていく覚悟を決めていたはずの彼女が、

今度は不倫宣言、しかも事務所独立でこっから何かまた仕掛ける気満々なわけじゃない。

 

ああいうのを見ていると、やっぱり自分は生きている世界が違うというか、

要は「そつなく生きることこそ至上」と言われているようで悲しくなるわけよ。

そういうのって、今の若いやつにも相当蔓延している考えでしょ。

若いうちに成功したいとか、一攫千金で金持ったらリタイアしたいとか。

 

けど、ただただそつなく生きた人間から、含蓄のある言葉も、

深い感情も、細かい葛藤や機微も、おそらく何も伝わってこない。

これは、表現という仕事をする人間としては致命的なように思う。

失敗をしないというのはそういうことだよ。

一般人からはうらやましがられたりはするかもしれないけど、

ただかわいいとチヤホヤされ、なんでもそつないね、と持ち上げられた人間が、

本当に深い意味での感動も共感も、きっと得ることはできない。

それって私は人間として悲しいことのように思う。

見た目きれいに生まれて、成功して、という人が、

真に他人の痛みを理解することは非常に難しい。

だから私は、特別にきれいに生まれる必要とかないと思うし、

他人よりはるかに高い地位や収入を得る必要もないと思うんだよね。

結局のところ人間関係ってそこに行きつくような気がしてて。

 

もっともっとたくさん、大事なことを考えている人はいるし、

レベルの高い考えで生きている人はいるということが、

もう少し知られるメディアに変わればいいのにと思うね。

正直、業界の力関係とか知らんっすよ。

一般人に知らされても困る。。