diary

自分の考えをまとめ記録しているブログなので、批判ブコメの類はご遠慮ください。削除します。

ふー。

あー、泣いたわ。

声出して泣いた。

 

実は、この前から2回に分けて見ていたのは、

デヴィッド・リンチの「エレファント・マン」でした。

80年代にヒットしてるので見た人もけっこういると思う。

 

なんかさ、レビュー見てると「人間とは何かを考えさせられる」

みたいなの多いんだけど、

私の場合全然そういうんじゃないんだよね。

ましてや「フリークス趣味」とかでは断じてない。

 

あのさ、「2001年宇宙の旅」とかについてもさ、

モノリスとは結局なんだったのだ」とかいう感想多いんだけど、

私にとっては全然そういうんじゃない。

意味考えてる時点でもうナンセンスなんだよ、ああいうのは。

あの映像を作り上げただけで充分偉業だよね。

そこに余計な理屈を差しはさむ余地はないと私は思う。

 

エレファント・マン」も、なんか理屈でどうこうっていう映画じゃないのよ。

私自身、昔から自分の感情で理解できないものがあって、

それって、「社会から排除、迫害される存在への並々ならぬ共感」というか、

憐みの感情というか、

どうしようもなく泣けてしまう。

共感というよりは愛情といっていいほど強い感情。

そういう人をなんだか無性に愛らしいと感じるというか、惹かれてしまうんですよ。

 

なんかね、この映画をマイルドに表現した映画が、

多分「シザーハンズ」だという気がする。

どちらも「異形の者」という意味で。

あと、一般の人間の醜さの描き方もけっこう似てる。

ただ、エドワードは虚構だし受け入れやすいけど、

エレファントマンは生理的に無理な人も多いだろうなと。

 

私は、「E.T.」もそうだったけど、

そういう存在ほど可愛らしく思えて、

もちろん映画だからというのがあるのは当然だけど、

全然気持ち悪いとは思わなかった。

それよりも彼のハートのけがれのなさがね。

わざわざ会いに来た女優がいたけど、すごい気持ちわかるよ。

普通の人間にはあり得ないほど純粋だから。

 

まぁ、そういうもの見て号泣して、

惹かれるという自分の感情にも戸惑うけど、

かといって、「これはフリークス映画だ、そういう視点で見るとおもろい」とか、

そんなふうに斜に構えた感想を言う人間にだけはなりたくない。

下手な感動ものよりずっと純粋な映画だよ。

 

いやー、死ぬまでにもう1回見てよかったわ。

んで、こういうもので泣ける自分の感情も、

なんか理由知りたい。。

前世でなんかあったのかなあ。。。