あー、泣いたわ。
声出して泣いた。
実は、この前から2回に分けて見ていたのは、
80年代にヒットしてるので見た人もけっこういると思う。
なんかさ、レビュー見てると「人間とは何かを考えさせられる」
みたいなの多いんだけど、
私の場合全然そういうんじゃないんだよね。
ましてや「フリークス趣味」とかでは断じてない。
あのさ、「2001年宇宙の旅」とかについてもさ、
「モノリスとは結局なんだったのだ」とかいう感想多いんだけど、
私にとっては全然そういうんじゃない。
意味考えてる時点でもうナンセンスなんだよ、ああいうのは。
あの映像を作り上げただけで充分偉業だよね。
そこに余計な理屈を差しはさむ余地はないと私は思う。
「エレファント・マン」も、なんか理屈でどうこうっていう映画じゃないのよ。
私自身、昔から自分の感情で理解できないものがあって、
それって、「社会から排除、迫害される存在への並々ならぬ共感」というか、
憐みの感情というか、
どうしようもなく泣けてしまう。
共感というよりは愛情といっていいほど強い感情。
そういう人をなんだか無性に愛らしいと感じるというか、惹かれてしまうんですよ。
なんかね、この映画をマイルドに表現した映画が、
多分「シザーハンズ」だという気がする。
どちらも「異形の者」という意味で。
あと、一般の人間の醜さの描き方もけっこう似てる。
ただ、エドワードは虚構だし受け入れやすいけど、
エレファントマンは生理的に無理な人も多いだろうなと。
私は、「E.T.」もそうだったけど、
そういう存在ほど可愛らしく思えて、
もちろん映画だからというのがあるのは当然だけど、
全然気持ち悪いとは思わなかった。
それよりも彼のハートのけがれのなさがね。
わざわざ会いに来た女優がいたけど、すごい気持ちわかるよ。
普通の人間にはあり得ないほど純粋だから。
まぁ、そういうもの見て号泣して、
惹かれるという自分の感情にも戸惑うけど、
かといって、「これはフリークス映画だ、そういう視点で見るとおもろい」とか、
そんなふうに斜に構えた感想を言う人間にだけはなりたくない。
下手な感動ものよりずっと純粋な映画だよ。
いやー、死ぬまでにもう1回見てよかったわ。
んで、こういうもので泣ける自分の感情も、
なんか理由知りたい。。
前世でなんかあったのかなあ。。。