diary

自分の考えをまとめ記録しているブログなので、批判ブコメの類はご遠慮ください。削除します。

はぁ。。

「一度も働いたことない40〜50代大卒娘」を抱えた高齢親が増加中

 

これさぁ、まぁ富裕層とかなのかなーとも思いつつ、

完全に日本の教育や常識の問題だよね。

何個か前に書いた、「家庭・子供を持ってる人は偉いのか」

とかと完全に同じ問題。

 

なんかさ、いっつも思うんだけど、

多くは聞き飽きてるのかもしれない、

そういう「結婚は必須」みたいな論調って。

あと、「結婚できない人はかわいそう、負け組」

バツイチならわかるけど、一度も結婚してないって、

人間的にどこか欠陥あるんじゃないの」とか。

性経験の有無で人をバカにしたり差別したりする、

田舎のヤンキーみたいな思考も入ってるよね。

 

これさ、全部が悪い方に働くと、

くだんの「一度も働いたことのない中年女子」を生むの当たり前だと思うよ。

私だって、まだ高校生くらいの頃、

「未来が今見れて、もしも結婚できないのがわかるなら、

今すぐ死にたい」とすら思ってた。

そのくらい、女性にとってのゴールやアイデンティティが「結婚」

とされているわけでしょ。

 

言うまでもなく、

「お金があるなら別段働きたくはない」

という人がいたって他人が干渉する権利はないし、

それはそれでありだと思うし。

むしろ「お嫁さん」というものがキャリアよりも価値があるとされる社会なら、

花嫁修業しながら結婚相手と巡り会うのを待つ、ということも、

別に全然ありで、否定される態度にはならないわけ。

 

そうやって、全力で「結婚が女性にとって必須であり、

ゴールであり、幸福の最たる形」だと社会全体で当たり前の常識に仕立て上げ、

キャリアのある女性が遅く結婚しても、

「あーあ、もう適齢期ではないね、でもしょうがないんじゃない」

と、「仕方がないけど結婚しないよりはまし」という視線しか向けられないくせに、

そうやって一度も働いたことがない中年女性をも、

「何やってんの?社会のお荷物っていう自覚無いの?」

などと蔑み、平気で叩くのだとしたら、

はじめっから女性の人生に対して、

どのような選択肢も全て否定していることにしかならない。

 

25歳前後で結婚し子供を2~3人もうけ、

子育てを終えたら好きなことや仕事に打ち込む、

そういうモデルしか一切認めず、

で、そういうモデルに忠実になろうとして家事手伝いしながら花嫁修業をし、

どうにも相手が見つけられなかった人を「お荷物」扱いで終わるって、

「女性は一体どのように生きれば、世間様は許してくれるんですか?」

という話ですね。

そういう社会の要請に対して、

誰よりも素直に従った結果がそうなるんじゃないの。

 

別にキャリア形成したところで大した賛辞も得られないよ、

独身なら。

平気で「人の子供にのうのうと老後の面倒をみてもらう気ですか」

とか無神経に言われる。

ブコメでもこういう言葉は数多く見られる)

 

だから結局どうしてほしいわけ?

働いてほしいわけ?

なにがなんでも花嫁になってほしいわけ?

と、そういう矛盾に突っ込まざるを得ない。

でも到底、すべてを完璧にはできないんですよ。

 

私自身は非常にさめた気持ちしかないので、

常に「あー、また無神経に言うなー」と流すだけであって、

まぁ、なんか就業経験のない人同士で、

生活保護ももらいながらシェアハウスで暮らすとかすれば?

みたいな無責任なことしか言えない。

実際そんな感じだろうし、

その中から結婚相手が見つからないとも限らない。

んで、別にそれほどそのことが、蔑みの対象になるとも思わない。

だって社会の要請がそれで、それに従った結果であり、

そこに対する対策も何も誰も行わず教えもせず放置しているのだから、

そういう人々が一定数出てくることはわかり切ってる。

社会から、「結婚・出産が女性にとってのゴールであり、至上命題である」

とさえ求められなければ、

彼女らは花嫁修業などせず他の何かをやったかもしれないよ。

しかし、結婚・出産ができない人への風当たりは今もって強く、

しかも少子化で年々強まってすらいる。

むやみやたらと女性に「いいお嫁さんになる」

「何をしても結局男性に求められなければ終わり」を押し付けた結果でしょ。

 

そういう矛盾を平気で信じて何も疑わない社会に対しては、

もう一切何の期待もないよ。

 

今は、割と単純な仕事をしてるし、

人のプライベートに踏み込まないから、

けっこう年齢高そうな女性がいても、

結婚してるのかも、何歳かも、一切聞かないし知らない。

それでいいと思うよ。

私も詮索されないのは助かるし。

結果だけ見て、「無責任だ」「社会のお荷物だ」

と決めつける論調が強いけど、

私から見ると「当然の帰結」であると言わざるを得ない。

そりゃ、こんだけ結婚至上主義の社会なら、

いざ相手が見つからないってなればそうなるでしょ、

いまさら何言ってんの、としかいいようがない。

 

だから、今の社会はクソ社会であり、

何の期待も持てないとさんざん言っているんだよね。

わかりきってるもん。

わかりきってることが起きて、何の対処もしてこなかったくせに、

期待通りにならないからといろいろ言われてもねえ。

なので、多様性を認めるというのは、別に高尚な考えではなくて、

「そうしなければさまざまなことが立ち行かない」からなんですよ。

自分が勝ち組に入ってて満足してるからって、

何事も放置してたら、何も良くはなりませんよ。。

多様性を認めなければ、結局自分らで自分の首を絞めることになるってこと。

 

とりあえず、「結婚できない女芸人」の特集とか、

そういうテレビ番組なんかはいいかげんやめろと思いますけどねー。

「女芸人なのに結婚・出産で幸せつかんだ」とかもいらんし。

んなもん、前の世代へのカウンターってだけであって、

「芸人としてどうか」は完全にどうでもよくなってるじゃん。

「芸人なら芸磨いて笑わせろ」

もともとそういうことなんですけどねー。