なんとなく、↑を読んじゃったわ、年頭から。
「もとクリ」を読んじゃった流れでなんだけどさ。
個人的には、「もとクリ」は読みやすくて、
オリーブに連載されててもおかしくないな、という感じで、
親しみのある文体だったのかも。
オリーブ少女は、ブランド名がないと生きていけないような人種というか、
そういう世界だからね、ファッション誌なんて。
今のインスタなんかも多分同じな気がする。
33年後は、もとクリと同じで注は多かったけど、
ブランド名よりは政治的な話とかが増えた。
あの人自身が知事とかをやってたしね。
あとなんか食べ物関係の注も多かったような。。
私自身は、学生の時にオリーブ少女が周りに普通にいるような環境だったし、
地方だからあそこまでブルジョアな感じではないけど、
まぁそう遠くないような、ブランド好きの女子が多い学校に行ってたし、
ブランド名も生活の感じも普通に理解できる世界だった、もとクリは。
そっからどういうふうに大人の世界を生きていったかは、
本当に人それぞれになるんだろうけど、
やっぱどうしても重いよね。
90年代が特に、深刻な事件とか多かったし、
最近でも天災とかテロとかも多いし。。。
ただ、田中康夫みたいな、還暦迎えた年代の人が、
私なんかが読んでもさしたる違和感のない感性で本を書かれている、
ということには、なんとなく安心感もあった。
もちろん、私には到底向き合えないような苦労もあったんだろうと思うけど。
親の世代との言葉の通じなさに絶望しかない私には、
「そこそこ、本音で関われそうな大人もいるんだ」みたいな感じ。
それを言うなら村上春樹とかもそうですけどね。
香山リカなんかが新人類世代とすると、
「クリスタル族」にあたるああいう世代とは、
私はこれまであんまり関わったことなかったのかもなあ。
「もとクリ」があまりにもまとまった世界観で、一気に読めるものだったので、
「33年後」は厚さも違うし、そんな集中して一気には読めなかったけど、
まぁ、セットで読むのはけっこう面白かったのかな。
もとクリの主人公の由利は、モデルを続けずに普通に就職してるけど、
今の時代であればどうなんだろう。
読モとかがこれだけもてはやされる時代だから、
やめるのはもったいないと思う人が多そう。
音楽の話題はあんま出てこなかったなあ。
あの年代の人が聴ける音楽は今少ないのかもね。。
まあ、リアルタイムでクリスタル族のことを考えるような、
そういう世代ではなかったので、
今になって「へえ~」という感じ。
なんか、未来展望は暗い話が多いので、
おいそれとはものを言えないんですよね。。
なんせトランプだからね。。